Q：転職理由を教えてください
以前は病院のソーシャルワーカーとして働いていましたが、もっと地域に根ざした支援をしたいと思い、ケアマネージャーへの転職を決意しました。秋田は高齢化率が高く、農村部では家族や近隣の支えが強い一方、サービスへのアクセスが難しい地域もあります。ケアマネージャー（介護支援専門員）として、地域の特性を活かしつつ、利用者が住み慣れた自宅で暮らせるよう支援したいと考えました。特に、地域コミュニティとの連携を通じて、孤立感を減らす支援に魅力を感じました。
Q：現在の仕事内容を教えてください
利用者の自宅を訪問し、アセスメントを通じて健康状態や生活環境、家族状況を把握します。その後、利用者や家族の希望を基に、訪問介護やデイケア、福祉用具の導入などを含むケアプランを作成します。秋田の農村部では移動距離が長く、冬の雪道は特に大変なので、訪問スケジュールを効率化したり、ICTツールで記録を管理したりしています。
地域包括支援センターや医療機関との連携も多く、例えば退院後の在宅移行では、訪問看護やリハビリ職と密に連絡を取り合います。また、地域の自治会やボランティアと協力し、買い物支援や見守り活動を組み合わせて、生活支援を強化しています。
Q：新しい職場に決めた理由は？
この事業所は、地域包括支援センターとの連携が強く、定期的な地域ケア会議で情報共有が活発でした。担当件数は30件前後で、ケアの質を保ちつつ無理のない業務量が確保されています。豪雪地帯での移動を考慮し、社用車や除雪対応のサポートが整っている点も魅力でした。さらに、介護支援専門員向けの研修が充実しており、最新の介護保険制度や地域資源の活用方法を学べる環境が整っていたことも大きかったです。
Q：印象に残っているエピソードは？
農村部で一人暮らしの利用者さんが、大雪で自宅周辺の除雪が追いつかず孤立しそうになったことがありました。地域のボランティアや近隣住民と連携し、除雪と食料の確保を急いで対応。その後、訪問看護師と協力して健康チェックを行い、暖房機器の点検も実施しました。利用者さんから「こんなに多くの人が気にかけてくれて、心強かった」と感謝の言葉をいただき、秋田の地域の絆の強さを改めて感じました。
このケースを通じて、ケアマネージャーとしてサービス調整だけでなく、地域全体を巻き込んだ支援の大切さを学びました。
Q：これから転職を考えている方へメッセージ
秋田は豪雪地帯が多く、冬場の移動は想像以上に大変です。転職先を選ぶ際は、移動支援体制やオンコール対応の有無をしっかり確認してください。また、地域包括支援センターや地域住民との連携が強い職場を選ぶと、支援の幅が広がります。ケアマネージャー（介護支援専門員）の仕事は、利用者の生活を支えるだけでなく、地域のつながりを強化する役割も担います。見学時に、地域ケア会議やボランティアとの連携の様子を聞いてみると、職場の雰囲気がよくわかりますよ。
職場の魅力まとめ
- 豪雪地帯でも安心の移動支援・社用車完備
- 地域包括支援センターやボランティアとの強固な連携
- 担当30件前後でケアの質を重視した業務設計
- 地域の絆を活かした在宅生活支援