Q:転職理由を教えてください
大学病院で6年間勤務し、抗がん剤調製や病棟服薬指導などやりがいは大きかったのですが、夜勤や当直で生活リズムが崩れがちでした。結婚を機に地元の青森へUターンを考え、家庭との両立と地域医療への貢献を重視した働き方にシフトするため、かかりつけ薬局へ転職しました。
かかりつけ薬局に転職した高橋 彩(仮名)さんに、転職のきっかけや地域での薬剤師としてのやりがいについて伺いました。
大学病院で6年間勤務し、抗がん剤調製や病棟服薬指導などやりがいは大きかったのですが、夜勤や当直で生活リズムが崩れがちでした。結婚を機に地元の青森へUターンを考え、家庭との両立と地域医療への貢献を重視した働き方にシフトするため、かかりつけ薬局へ転職しました。
外来処方箋に基づく調剤・監査、服薬指導に加え、在宅訪問で居宅や施設の患者さんを訪ねる業務もあります。多剤併用の高齢者に対しては残薬整理や飲み忘れ防止の一包化を提案し、医師や看護師と連携してアドヒアランスを支えています。また、漢方薬を希望される患者さんも多く、体質や生活背景に合わせて説明を工夫しています。電子薬歴やICTを活用し、情報共有をスムーズに行える体制も整っています。
面接時に在宅訪問に積極的に取り組んでいる姿勢に共感しました。車で片道20分程度の通勤も現実的で、雪の多い冬場も負担が少ない点は大きな決め手でした。給与は前職の病院と比べてやや下がりましたが、残業が少なく完全週休2日制で、ワークライフバランスが大きく改善しました。地域に密着し、患者さんやご家族の顔が見える関係性を築けることが、この薬局を選んだ最大の理由です。
在宅訪問で伺った高齢の患者さんが、複数の医療機関からの処方で10種類以上の薬を服用していました。飲み忘れや重複服薬が目立ったため、医師に疑義照会し処方を整理。その後、患者さんが『薬が減って体が楽になった』と笑顔で話してくださったときは、ポリファーマシー対策の重要性を改めて実感しました。ご家族からも『生活の負担が減った』と感謝され、地域で薬剤師が果たす役割の大きさを感じました。
病院勤務と薬局勤務では求められる役割が異なります。特に地域のかかりつけ薬局では、調剤だけでなく在宅医療や多職種連携が増えており、人との関わりを大切にしたい方におすすめです。青森のように高齢化が進む地域では、薬剤師の役割はますます広がります。転職を考えるときは、勤務条件だけでなく『どんな患者さんと関わりたいか』『どの地域で貢献したいか』を基準に選ぶと、納得感のあるキャリアを描けると思います。
高橋さんのように、地域に根ざしながら在宅医療や患者さん第一のやりがいを感じられる薬局で働いてみませんか?
この条件の求人を見る