Q:転職のきっかけを教えてください
以前は病院薬剤師として勤務していましたが、入院患者さんとの関わりが中心で、退院後の生活まで支援できないことに物足りなさを感じていました。もっと地域に密着し、患者さんの生活全体を支えたいと考え、かかりつけ薬局へ転職しました。
鹿児島市内のかかりつけ薬局に勤務する、経験20年超のベテラン薬剤師・山下 由紀(仮名)さんにお話を伺いました。
以前は病院薬剤師として勤務していましたが、入院患者さんとの関わりが中心で、退院後の生活まで支援できないことに物足りなさを感じていました。もっと地域に密着し、患者さんの生活全体を支えたいと考え、かかりつけ薬局へ転職しました。
外来調剤に加え、週数回は在宅訪問を行っています。多剤併用の高齢者が多く、残薬整理や一包化調剤を通して服薬アドヒアランスを改善することに力を入れています。訪問時には家族や介護職とも連携し、患者さんが安心して薬を使える環境を整えています。
認知症の患者さんが薬を飲み忘れて体調を崩すことが多くありました。そこで服薬カレンダーを導入し、ご家族と一緒に管理方法を工夫しました。数週間後に『薬がきちんと飲めるようになった』と笑顔で報告をいただき、薬剤師の役割を改めて実感しました。
薬局内では電子薬歴を活用し、外来・在宅のどちらでも患者情報を共有できます。さらにダブルチェック体制を徹底し、調剤過誤を未然に防ぐ仕組みがあります。後輩薬剤師の教育にも関わっており、知識や経験を次の世代に伝えることにやりがいを感じています。
患者さんの服薬支援だけでなく、若手薬剤師の相談に乗ることも増えました。自分が経験してきた失敗や工夫を共有することで、チーム全体の成長につながるのが嬉しいです。地域医療を支える仲間を育てることも、自分の大切な役割だと考えています。
これからも在宅医療に力を入れたいです。鹿児島県は離島も多く、医療アクセスが限られる地域もあります。薬剤師が橋渡し役となり、地域住民の健康を支えていけるよう努力を続けたいと思います。
地域に根差し、外来から在宅まで幅広く支援。鹿児島のかかりつけ薬局で、薬剤師として新たなやりがいを見つけました。
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