転職者インタビュー|薬剤師・高知県

【高知】Uターン転職で調剤薬局に復帰。ブランクを乗り越え地域に貢献

地元に戻り、調剤薬局で再スタートを切った安田 智美(仮名)さんにお話を伺いました。

門前薬局ブランク復帰Uターン一包化調剤
門前薬局で調剤業務を行う薬剤師のイメージ

Q:転職のきっかけを教えてください

私は大学卒業後しばらく県外で総合病院薬剤部に勤務していましたが、結婚や出産を機に退職しました。その後は子育てに専念し、気づけば5年以上のブランクがありました。子どもが成長して手が離れ始めたタイミングで、『やはり地元高知で薬剤師としてもう一度働きたい』という気持ちが強くなり、Uターン転職を決意しました。復帰前は『電子薬歴についていけるか』『最新の調剤機器を使いこなせるか』など不安が尽きませんでしたが、思い切って挑戦してよかったと今は思っています。

Q:復帰後、戸惑ったことはありましたか?

一番大きかったのは電子薬歴電子処方箋への対応です。私が現場を離れていた頃にはなかったシステムなので、最初は入力方法に戸惑いました。ただ、先輩方がマンツーマンで教えてくださり、少しずつ慣れることができました。今では薬歴をすぐに呼び出して患者さんの副作用歴を確認したり、相互作用チェックを自動で行えたりする便利さを実感しています。技術の進歩に驚かされると同時に、『学び続けなければならない仕事』であることを再認識しました。

Q:現在の業務内容を教えてください

勤務先は地域の門前薬局で、隣接する内科クリニックからの処方箋が大半です。糖尿病や高血圧といった生活習慣病の処方が多く、患者さんの年齢層も高めです。調剤では一包化調剤を希望される方が多く、監査の際には錠剤の色や大きさを確認しながらダブルチェックを行います。さらに、飲み忘れがちな方には服薬カレンダーを併用し、ご家族にも服薬状況を説明しています。外来対応のピークは午前中で、待合室がいっぱいになると気持ちが焦りますが、調剤過誤を起こさないよう、スタッフ全員で監査体制を整えています。

Q:患者との関わりで印象に残ったエピソードは?

ある高齢の男性患者さんに、血圧や糖尿病の薬が十数種類処方されていました。ポリファーマシーのリスクが高く、残薬も多く出ていたため、医師に疑義照会を行い処方内容が整理されました。数か月後にその患者さんから『薬が減って体が楽になった』と感謝の言葉をいただき、薬剤師としての役割を改めて実感しました。また、初めて来局された患者さんから『あなたの説明はわかりやすい』と言われたことも心に残っています。ブランクがあっても、患者さんとの対話を大切にすれば信頼は築けるのだと自信につながりました。

Q:職場環境やサポート体制はいかがですか?

薬局には同年代の女性薬剤師も多く、家庭の事情にも理解があるので働きやすいです。復帰当初は『本当にやっていけるのか』と不安でしたが、研修制度やOJTが充実していたことが心強かったです。疑義照会の方法や在庫管理など、細かいことも丁寧に教えてもらえました。調剤補助の事務スタッフとも役割分担をしっかり行い、チームとして安全な調剤を実現できています。

Q:今後の目標について教えてください

まずは在宅訪問業務にも挑戦していきたいと考えています。高知県は車での移動が前提となる地域であり、地域医療において薬剤師が担うべき役割は大きいと感じています。将来的には在宅療養支援に強い薬剤師になり、患者さんが住み慣れた場所で安心して暮らせるよう支えたいです。また、自分と同じようにブランクから復帰する薬剤師の力になれるよう、研修や教育の分野にも関わっていきたいと思っています。

職場の魅力まとめ

  • ブランク復帰も安心のサポート体制
  • 門前薬局で生活習慣病に強くなれる
  • 電子処方箋など最新システムも学べる
  • 患者との信頼関係を大切にできる

Uターンやブランク復帰でも、地域に必要とされる薬剤師になれる環境があります。

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