Q:転職のきっかけを教えてください
以前は一般病院に勤めていましたが、より専門性を高めたいと思い大学病院に転職しました。特に緩和ケア分野に関心があり、オピオイド調整や終末期の服薬指導を学べる環境を求めました。また、教育にも携わりたいと考えており、学生実習や後輩育成の機会が豊富な点も魅力でした。
熊本市内の大学病院薬剤部で勤務する、キャリア30年超の田中 京子(仮名)さんにお話を伺いました。
以前は一般病院に勤めていましたが、より専門性を高めたいと思い大学病院に転職しました。特に緩和ケア分野に関心があり、オピオイド調整や終末期の服薬指導を学べる環境を求めました。また、教育にも携わりたいと考えており、学生実習や後輩育成の機会が豊富な点も魅力でした。
病棟では緩和ケアチームの一員として疼痛管理を中心に、患者さんやご家族に寄り添った服薬指導を行っています。貼付剤や持続注射の設計、副作用チェックなどを医師・看護師と連携して担当しています。また、実務実習指導薬剤師として学生の教育、若手薬剤師への研修も担当しており、自身の経験を伝えることにやりがいを感じています。
終末期のがん患者さんにオピオイドを調整した際、『痛みが和らいで家族と過ごす時間が増えました』と感謝の言葉をいただきました。その瞬間、薬剤師として患者さんの生活の質を支える意義を改めて実感しました。また、ご家族に副作用や投与スケジュールを丁寧に説明したことで、不安が和らいだと聞き、信頼関係の大切さを感じました。
学生や若手薬剤師に臨床現場での判断力を身につけてもらうことが目標です。調剤過誤防止の重要性や、チーム医療における薬剤師の役割を具体的に伝えるよう心がけています。かつての自分の経験を共有することで、彼女たちの成長を間近で見られるのが喜びです。
大学病院は診療科も多く、最新の治療薬や治験にも携われる環境です。その分大変さもありますが、チーム医療の中で薬剤師の意見が尊重される風土があります。ICTや電子薬歴の活用も進んでおり、情報共有のスピードが早く、緊急時の対応にも役立っています。
今後も緩和ケア分野で専門性を深めつつ、教育にも力を入れていきたいです。熊本県は地域医療のニーズも大きく、在宅医療に携わる薬剤師も増えています。病院内だけでなく地域に開かれた活動を行い、患者さんや家族を支える存在でありたいと思います。
専門性と教育の両立。熊本の大学病院で、薬剤師として新たなキャリアを築いています。
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