【宮崎】若手薬剤師が挑む外来対応。門前薬局で成長を続ける日々

Q：転職のきっかけを教えてください

大学卒業後は大規模な総合病院に勤務しましたが、患者さんとじっくり向き合う時間が少なく、処方の流れ作業になっている感覚がありました。もっと患者さんと直接対話し、薬を渡すだけでなく生活に寄り添いたいと考え、門前薬局に転職しました。

内科の門前ということもあり、糖尿病や高血圧など慢性疾患の患者さんが中心です。外来調剤だけでなく、患者さんの服薬状況を確認して副作用や飲み合わせをチェックすることも欠かせません。ダブルチェック体制を徹底し、特に混雑時でも調剤過誤を防ぐことを意識しています。

初めて吸入薬を処方された喘息の患者さんが、『使い方が分からなくて不安』とおっしゃっていました。そこで実際のデモ器を使って吸入指導を行い、正しい吸入方法を習得していただきました。その後、『発作が減って安心して過ごせるようになった』と笑顔を見せてもらえたことが強く心に残っています。

午前中は来局が集中するため、患者さんを待たせないよう効率的に動く必要があります。一方で、スピード重視になると確認不足に陥るリスクもあるので、バランスをとる難しさを日々実感しています。先輩薬剤師から『焦らず正確さを優先することが最終的には信頼につながる』と教わり、心に留めています。

先輩薬剤師や事務スタッフとのコミュニケーションが活発で、困ったときに相談しやすい雰囲気です。電子薬歴も導入されており、過去の服薬情報や副作用歴を即座に確認できるため、安心して服薬指導ができます。

まずは在宅訪問にも挑戦したいです。宮崎県は高齢化が進んでおり、自宅で療養する患者さんが増えています。外来だけでなく生活の現場で薬剤師として関わり、地域に根差した支援ができるようになりたいと考えています。