Q:これまでのキャリアを教えてください
新卒で総合病院に入職し、内科や外科、がん治療まで幅広い業務を経験しました。10年目に感染制御専門薬剤師の資格を取得し、現在はAST(抗菌薬適正使用支援チーム)の一員として活動しています。
総合病院で20年のキャリアを持ち、現在は感染制御専門薬剤師として活躍する山本 恵子(仮名)さんにお話を伺いました。
新卒で総合病院に入職し、内科や外科、がん治療まで幅広い業務を経験しました。10年目に感染制御専門薬剤師の資格を取得し、現在はAST(抗菌薬適正使用支援チーム)の一員として活動しています。
院内の抗菌薬使用状況をモニタリングし、耐性菌リスクを減らす取り組みを行っています。医師に投与期間の見直しを提案したり、看護師に点滴ルート管理の指導を行ったりと、多職種と関わる機会が多いです。
ICUで敗血症の患者さんに対し、主治医が広域抗菌薬を長期使用しようとしていました。私は感染症ガイドラインをもとに短縮投与を提案し、最終的に治療方針が変更されました。その後患者さんは回復し、医師からも『助言のおかげで助かった』と言っていただけました。薬剤師として専門性を活かせた瞬間でした。
医師や看護師との連携の温度差ですね。薬剤師の提案が必ずしも受け入れられるわけではなく、時に衝突もあります。ただ、最近はチーム医療が浸透し、意見を期待される場面も増えてきました。
感染制御は地味に見えるかもしれませんが、患者さんの安全を守る重要な仕事です。専門薬剤師として病院全体を支えるやりがいを感じられるので、興味のある方はぜひ挑戦してみてください。
山本さんのように、専門性を磨きながらチーム医療を実践する病院薬剤師を目指してみませんか?
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