Q:転職理由を教えてください
大学卒業後は門前の調剤薬局に勤務していました。処方監査や一包化調剤、外来の患者さんへの服薬指導など、薬剤師としての基本を学ぶ日々でした。しかし、同じ患者さんに継続的に関わることが少なく、『薬を渡して終わり』になってしまうことに物足りなさを感じるようになりました。結婚して山形にUターンしたのを機に、地域で暮らす患者さんの生活に寄り添いたいと思い、在宅訪問を中心とした薬局に転職しました。
調剤薬局から在宅訪問薬剤師へ転身し、地域医療に深く関わる高橋 結衣(仮名)さんにお話を伺いました。
大学卒業後は門前の調剤薬局に勤務していました。処方監査や一包化調剤、外来の患者さんへの服薬指導など、薬剤師としての基本を学ぶ日々でした。しかし、同じ患者さんに継続的に関わることが少なく、『薬を渡して終わり』になってしまうことに物足りなさを感じるようになりました。結婚して山形にUターンしたのを機に、地域で暮らす患者さんの生活に寄り添いたいと思い、在宅訪問を中心とした薬局に転職しました。
主に高齢者の在宅訪問を担当しています。残薬整理や一包化調剤で飲み忘れを防ぎ、服薬アドヒアランス支援に力を入れています。内科系の慢性疾患が多いですが、緩和ケアや認知症の患者さんにも対応しています。在宅では薬の知識だけでなく、患者さんやご家族との信頼関係が欠かせません。医師・看護師・ケアマネジャーとの多職種連携も日常的で、訪問看護師から『薬の効果が出ていないように感じる』と相談を受け、医師に処方提案をしたこともあります。薬歴や算定の入力は電子薬歴で行い、ICTを活用した情報共有にも取り組んでいます。
面接で感じたのは、薬局全体が『患者さん第一』の理念を大切にしていることでした。調剤だけでなく、地域の医療資源として在宅支援に積極的で、かかりつけ薬局として地域住民から信頼されている姿勢に共感しました。勤務条件も柔軟で、子育て世代でも無理なく働ける体制が整っており、残業も月10時間未満と負担が少ないのも決め手でした。
ある独居高齢者の患者さんは、複数の薬を処方されておりポリファーマシーが懸念されていました。訪問時に飲み残しを確認すると、半分以上が手つかずで残っていたんです。ご本人は『飲みきれなくて困っている』と。そこで医師に相談し、処方数を調整して一包化に切り替えました。その後は『飲みやすくなった』『体調が安定してきた』と笑顔で話してくれるようになり、薬剤師として大きなやりがいを感じました。病院では短期間の関わりでしたが、在宅ならではの継続的な支援ができるのが魅力です。
在宅訪問薬剤師は、調剤薬局や病院と比べると未知の領域に感じる方も多いと思います。しかし、患者さんの生活に最も近い場所で薬物療法を支えるという大きなやりがいがあります。山形のように高齢化が進む地域では特に需要が高く、薬剤師の存在意義を強く感じられると思います。『患者さんの人生に長く寄り添いたい』と考えている方には、在宅はとても魅力的なフィールドです。
高橋さんのように、生活の場に寄り添いながら患者さんを支える在宅訪問薬剤師を目指しませんか?
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