Q：転職理由を教えてください
震災後、避難所での高齢者支援にボランティアとして関わった経験からケアマネージャー（介護支援専門員）を目指しました。元々は病院勤務でしたが、災害や復興の過程で在宅生活を支えることの重要性を痛感し、地域包括支援センターと密に連携できる居宅介護支援事業所へ転職しました。福島では地域のつながりが再構築されつつあり、その中で暮らしを支えるケアマネの役割は非常に大きいと感じています。
Q：現在の仕事内容を教えてください
まず利用者や家族の状況を把握するアセスメントを実施し、本人の希望を踏まえてケアプランを作成します。震災経験者の中には不安や孤独感が強い方も多く、精神的な支援を重視しています。
訪問介護や訪問看護、デイサービスなどとの調整を行い、定期的なモニタリングで生活状況を確認。必要に応じてプランを更新します。
また、地域ケア会議に参加し、地域包括支援センター、自治体、医療機関と課題を共有。災害時の避難支援計画も個別に作成し、利用者が安心して暮らせるよう体制を整えています。
Q：新しい職場に決めた理由は？
復興支援に積極的に関わっている事業所であり、地域包括支援センターとの連携体制が整っていたことが大きな理由です。担当件数は30件前後で、過度な負担を避けながら利用者に丁寧に関われます。さらに、災害対応の研修や実地訓練が定期的に行われ、非常時にも安心して対応できると感じました。
Q：印象に残っているエピソードは？
震災で家を失い仮設住宅で暮らしていた利用者が、数年ぶりに自宅へ戻ることになった時の支援が印象に残っています。緊急対応や環境調整が必要となり、医療機関や包括支援センターと連携してリハビリや福祉用具を手配しました。ご本人は「ようやく自分の家に帰れた」と涙を流され、その姿に私自身も胸が熱くなりました。
Q：これから転職を考えている方へメッセージ
福島で働くケアマネージャーには、災害や復興という文脈を踏まえた支援力が求められます。担当件数や地域包括支援センターとの協力体制、災害対応の研修内容などを見学で確認してください。介護支援専門員として働く魅力は、生活支援だけでなく、地域の安心を再構築していく役割を担えることです。
職場の魅力まとめ
- 震災後の復興支援を経験できる職場
- 地域包括支援センターと連携し課題を共有
- 担当30件前後で一人ひとりに丁寧に対応
- 災害対応研修・訓練が充実した体制